第106回野宿塾 「翌日編」

先生の酔っぱらい組会レポート
       『四文字熟女の参加を待望する』




朝の野宿地 全景
 
朝の野宿地 全景
 二日目のルポをまかされたネオナチ臼田です。
前夜「ハイル・ヒトラー」と叫んだ後意識を失い、長篠の合戦で首を切られた馬場美濃守信房の降霊により、神聖なるスナック鳳来を落雷のごとく荒らしてしまい誠に申し訳ありませんでした。
小武川の宴会ではこぶを取ってもらいましたが、今回は意地悪じいさんとなり、こぶを二つもらってしまいました。
 一つ目はキャバクラ野宿。林道を走る者、女を語らず。
 二つ目は山岳ツーリングに耐える体力の欠如。
日頃からネオン街野宿と、ソロキャンプは欠かした事はなく、収入のほとんどは、スナックねえちゃんの胸もと、いや太ももに消えていくので、節約のために、草を食べる草食動物をしています。
 豪華絢爛で栄養のバランスがよい食事をする豪傑ばかりの組員と比べ、不健康不摂生な私とでは見るべくもありません。ジェントル金井氏は毎日3〜4キロのマラソンをするとの事で、私は3〜4メートルがやっとです。
「少しは見習わなあかんですわ」

買い出し風景
 
買い出し風景
 さて、ツーリングマップル北海道担当フリーカメラマン岩手の小原氏を加え新たな出発を開始。
 組長主演のアウトライダー誌の写真をあと二日間撮るのだそうです。
 小原氏はBMW/GSダカール。二百キロの超重量車体を軽々と急傾斜に運ぶ忍者です。
 途中林道でカエルの写真を撮るも、そのカエルを同じ道を引き返したときに地下鉄氏が轢いた?らしい。おかげで雨雲が広がり、どこそこの天竜市山奥での昼食中も、ポツポツと来る。
 その昼飯は組長ら皆ボーボボとガスやガソリンのストーブで料理を作る。焼肉や肉うどん、ウインナーやベーコンを焼きと高カロリーを接収。三日酔いの私はアンパンとコーヒーのみ。昼飯を食いながらの検討の結果、この場所より少々下に野営する事となり、二時には馴染みの遠鉄ストアーに買い出しに出る。

 遠鉄ストアーは組長が言うほどしょぼくはなく地域密着型の特産品がありそうな店だった。売り子たちが我々をけげんそうに見る目がたまらなく快感。三浦氏は「ここにはかわいい子いなかったなぁ」だって、上戸彩と比べてはいけませんよ。

そして林道を突き進み野宿予定地へ。
しかしそこは草ぼうぼうであきらめ、結局、昼飯と同じ場所で野営する事となる。
 アッシは体力つきて、手足がつってしまった。何せ連日の雨で水たまりができていて、それを避けるためにスピードが落ちてしまう。
 野営地につく頃はドロドロのヘロヘロで筋肉ツリツリ状態。タープは皆にまかせてテントで寝ていた。
 皆に呼ばれ宴会場へ行くと、完璧にタープが張られていた。これで安心して飲めると、四時から乾杯。カーッ、早すぎだゾー。


酔っぱらいを指さす今回の参加者一同
 
 
酔っぱらいを指さす今回の参加者一同
皆、炎の料理人と化し凝った料理を回す。
アッシは乾物と遠鉄惣菜で料理は作らんとです。しかもアッシは縄文人なので、コック小林が作った焼き明太子も三浦氏が作ったすき焼きも食わんとです。
 コック小林は小原氏のバナナもフライにした。組長はOR取材のため、刺身の舟盛(撮影用?)、高級ワイン、大吟醸限定酒と大盤振る舞い。
 カメラマン小原氏は、板長地下鉄の自然薯の千切りをショット。そして最後は嫌がらせ、ローソクの明かりでの長時間露光撮影、これにて本日分OR誌撮影終了となる。
 そのあと、各人がオタク紹介をしてオタク話に花が咲く。
 続く歌はヘビ使い金井氏のミョーにスローな手拍子に吸い込まれ始まった。これは絶対音感小林を迷わす先制攻撃か?
 今回は小原氏にちなんで北海道特集、でもやっぱり最後は七十年代フォーク。ハモリが失敗するカワイ楽器小林。「組長!上歌え!下歌え!」の大合唱となってしまった。
 酔金氏曰く「お前が伊藤咲子を語るには三十年早い。」オイラが寺崎組を語るのも三十年早い。と言う事は七十二のジジィかよ、灰になっとるよ。
 『歩く歌詞カード』酔金氏の歌はあくまで鋭い。「何でお前らサビしか歌わんのかー、ちゃんと歌え!」「四文字熟女になっとる。」ああ、酔金の本音もオンナか。だから塾には四文字熟女の参加が必要なんや。一同大爆笑。OR誌のサブタイトル決定?おちのついたところで私はテントの中へ早々に消える。

夜中も雨がザーザー降り、気温低下で目が覚める。
隣りのフーガ金井氏は寝言で「フガー、フガー」と叫んでいる。フガは野獣の霊と見た。
 まだ、酔金さんと地下鉄さんと三浦氏は話をしていた、列車事故がどうのとか…。
 私は寒さに震えながら、このまま暖かな地中へ潜りたいと感じていた。畳の上で死にたいという人はいるが、野で死にたいという人は少ないだろう。
 準寺崎組の私としてはスナック野宿もソロ野宿も、野で人生の最後を演じてみたいと思う。土と同化する事が夢なのじゃぁ。そして正しい日本人(一万二千年の文化を引き継ぐ縄文人)としてのアイディンティティを確立しユダヤ・イルミナティ・サタニズムと闘うことを誓うのじゃ。とは言いつつも人の未来などわからない。対向車とぶつかり命を落とすことも、スナックのママが嫁さんになることもあろう。(たぶんずっと毒身)いつか寺崎組〜ミルキーウェイ野宿ができる事を願っている(ジュン、カナ、マミ、ユカ、待っててね)。

私の最大のライバルは正しい酔っぱらいのアベ氏なのでよろしく。アベ氏は「ワシは四文字若女だよ。」わかってますよ。

文  ジムニーおたく臼田
写真       ゴ三浦



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