第９８回野宿宴会

第９８回組会報告

「小武川の夜空にひびけ！　青春のヒットパレード。」

　今回の小武川宴会に初参加が初テント泊！で初野宿！！の、金井と申します。
松本在住三十八才。妻と娘（小１・小２）在り。次回の塾参加で、新入りを目指しております。
皆様ご指導のほど何卒よろしくお願いいたします。

著者近影

　ＧＷもたけなわの五月一日（土）の朝。快晴！この日のために、モンベルと雪頂（※編注　スノーピークの事）と百円ショップでバランスよく買い揃えられた装備一式を愛車バハにぴっちりとくくりつけ、いざ出発。しかし荷物満載のバイクがこんなにも走りづらいとは・・。いつもはひらひらと駆け抜けるはずの、タダになって昼間おおっぴらに走れるようになったビーナスラインを、ふらふらっと経由して小武川には午後三時頃、無事到着した。
　林道わきのわだちをたどって宴会会場へ。するとまずは、つぶらな瞳のハッピーちゃんのお出迎えを受ける。若干、犬との円滑な関係がままならない私は、思わず全身の毛穴が開いてしまったが、なんとか寺崎組の皆様に笑顔でご挨拶することができた。
　説明書を見ながらせっせとテントを張っているところに寺崎組長が登場！内気なミーハーである私は、表向きには慌てず騒がず冷静を装いつつ、内心は緊張と歓喜と感激が最高潮に高まり、やっぱり来てよかったと実感していた。

野宿地全景

　さて焚き火をぐるっと囲んで、宴会が始まった。
　本日のメンバーは、寺崎組長・酔金金子氏・赤貧森川氏・ゴ三浦氏・自衛隊北脇氏・地下鉄前原氏・佐藤(いくよ)さん・伊勢の伊藤（兄）哲夫氏・（弟）真二氏・朝比奈（父）氏・たけろう（子）くん・りょうた（たけろうの弟）くん・私。
　そして忘れてはならないハッピーちゃんは、私の魚肉ソーセージが縁で急速にフレンドリーな関係となり、今や隣同士である。
　夕方から夜にかけて、メザシ小林氏・アベ氏（なんと自転車で！お疲れさまです）、FM佐藤氏・百ｋ齋藤氏も到着し、ますます賑やかになった。(前日からフライングで来ていたモリシタ氏は仕事の都合で、夕方帰っていった)

　夕暮れの空に星が瞬きだした。焚き火を眺めながら皆和やかに酒を飲みすすめる。
　まわってくるおつまみは、なぜこんなにおいしく感じるのだろう。では私もと、ご自慢の雪頂ストーブをセットしたところで、なんと！買出しを忘れた事に気が付いた。人並みに緊張していたのかと反省したが仕方がない。ここは家からしょってきた非常食でしのぐほかない。幸い酒は足りそうなので、あとはなんとかなるだろう。
　宴もたけなわ。伊勢の伊藤（兄）哲夫氏がある筋！？から入手したという７０から８０年代のヒット曲がランダムに編集されたスペシャルメドレーがラジカセから流れてきた。皆酔いも手伝って、なつかしい唄をくちずさむ。中には決してヒット曲とはよべない大貫妙子等も何曲かあったものの、比較的マイナーなアーティストに造詣の深い私は、決して見逃すことはなかった。ちなみに我が家の車内では、モー娘。しか聞くことを許されていないため、いまではすっかり得意分野となっている。

酔っぱらいたちの図

　青春のヒットパレード大会はいつのまにか酔金金子氏VSメザシ小林氏の歌合戦へとエスカレートしていた。知らない曲は速くとばそうとする小林氏に、「甘い！」と言い放ち気持ちよくサビを唄っていると曲がフェードアウトしてしまい激怒する金子氏。一歩も引かない激しい攻防が繰り広げられている。
　こちらでは赤貧氏が、何かを叫んで立ち上がったものの、そこらへんのフライパンをひっくり返しながらもんどりうってしまっている。こんなに酔っ払っている大人たちを見たのは久しぶりだ。いや初めてか？。しかし愚痴も奢りも悪口もない。こんな素晴らしい宴会は本当に久しぶりだ。
　ふと見上げれば、小武川は満天の星空だった。先ほどの対決も、寺崎組初！？らしい小林氏の除名という形で無事決着がついたようだ。
　ところで、酔っ払ったのでついバラしてしまうが、実は私はゆくゆく仮面ライダークウガとなって、みんなの笑顔を守らなければならないのだ。そのため毎朝１０キロのロードワークを日課としており、夜８時にはとっとと寝てしまわなければならない。おかげでドラマやバラエティの話を会社でされてもまったくわからず相手にされない。めざましTVがすべての情報源なのである。そして、今宵もその時間が来た様だ。皆様には大変申し訳ないが、はみがきもそこそこ、百均の枕に空気を入れなければと思いながらも叶わず、深い眠りに落ちていった。
　深夜１時。やっぱり枕がなくて目がさめた。おとなりのムーンライトⅡ型から聞こえてくるいびきが、一人ではないと実感させてくれ、心強い。初テント泊は、とても居心地よく過ごせている。しかしこの先果たして、一人で野宿できる日がくるのだろうか？。まあそのとき考えよう。

　翌朝、いつもより少し早い４時に起床。テントで横になり白んでくる空をぼうーっと眺めていたところ、なんと組長が起きていらっしゃった！。しばし二人だけの時間を満喫。内気なミーハーは、早起きは三文の得、本当に来てよかったと実感していた。ちゃっかり組長のとなりに座り、米の炊き方など教えていただいたりしていると、ぱらぱらと皆さんも起きてきて、朝食の時間となった。
　私はというと、ただでさえ非常食でのやり繰りだったにも関わらず、どうやら酔っ払って全て夕べ使い切ってしまったようで、カップめん１ケ（しかもとんこつ）しか残っていなかった。組長が多めに作ってしまったという「親子丼のアタマ」はとてもおいしそうだった。「一口ください。」と言えなかった事を内気なミーハーは悔やんでいた。

つい最近までバイクは４気筒しか知りませんでした。シルキーに回るエンジン。
あふれるパワーでコーナーをぬっていくのも、楽しかったです。
今は素足でたたみの上に居るように、肩肘はらず見栄もなく、軽快に走るオフ車で、
未舗装の林道を山の匂いを感じて一日中走っていたいです。
この林道の先に行きたくなって、寺崎組にきてみました。
どうぞよろしくお願い致します。

文　　２２２号　かない　　　　　写真　　ゴ三浦・管理人＠北

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