第八十四回野宿宴会報告

プロジェクトX 挑戦者たち
    「第84回組会参加」編




♪風の中のすばる 砂の中の銀河 みんな何処へ行った 見送られることもなく草原 のペガサス 街角のヴィーナスみんな何処へ行った 見守られることもなく〜♪

(以下、田口トモロヲ風に読もう)


平成13年12月22日は、毎年恒例になっている小武川忘年会だった。

前の日、東京でも雪が降った。行き先は山梨県の林道、当然積雪が予想できた。
しかし、考えの甘い地下鉄はバイクで出発した。
家の周りにも一部雪が残っていたが路面は乾いてたので何とかなるだろうと思った。

地下鉄はケチだった。買い出しはすでに高尾のスーパーで安く済ましていた。
ガソリンの給油のみで通い慣れた小武川林道へ進んだ。

愕然とした。林道入り口からすでに道が凍っていた。地下鉄は後悔したが遅かった。
雪と氷は行く手を阻んだ。そして、ドミネーターはトルクがありすぎた。
完全に凍った道では前に進まず後輪だけが横に移動するだけだった。

バイクには乗れず押すしかなかった。何度も押した…。宴会場まで2回倒れた…。
やっとの思いでたどり着いた。しかし地下鉄は安堵感と疲労によりバイクを支え切れずまた倒れた。
この日重いバイクを3回起こした。そんな地下鉄を讃え皆口々に言った。

「馬鹿じゃねぇの!!」

雪模様の野宿地
雪模様の野宿地

田口トモロヲは 疲れるのでこれくらいにして。
さて、今回のメンバーは、台風が英検受験のため家に居づらいのと、取材を兼ねて前日の雪の中、近所で一人寒い野宿をしていたJA11Vの組長、GWに続きハッピーちゃんを押しつけられたパジェロミニゴ三浦さん、車内の鉄格子も怪しいアクティーワンボックスで来た人間も怪しいうなぎ、そのうなぎに途中拾って貰った、ワールドカップチケットでシェルパが消えたため徒歩の森下さん、新しい中古車がまぶしい河原田さん、MPV荷崩れ佐藤、痩せてからはじめてきたバハ朝比奈さん、後から来た酔金さん「こちら新人です」と言ったら信用していた。ダットラ酔金さん、北脇から譲り受け、組長がボディーの穴を埋めたジムニー71は捨てて、JA22に変えたアベ、僕を含めた10人で宴会へ突入。


今回の参加者
今回の参加者
12月23日
今日、家族持ちは帰るそうだ。クリスマス前に帰らないで済むのは暇な独り者と家に帰りたくない組長くらいだ。
と思えば石仏にクリスマスプレゼントとばかりに、まーくん、みーちゃんを連れ阿南さんがやって来た。石仏は一人を満喫しているであろう。
と言うことで宴会2日目は組長、酔金、うなぎ、荷崩れ、阿南親子、地下鉄の6人プラス2である。
阿南さんと言えば70年代フォーク、今回はうまく子供を寝かしつけ前回バリバリ。一升瓶の逆さつぎまで飛び出した。
暗くなってからアベが珠代を連れてやってきて、火に油を注ぐ。珠代は菊水を飲んで酔っぱらって帰った。


12月24日  堅気の人は今日帰る。残る暇人は組長、酔金と僕の3人である。3人はちょっと寂しいのと表が寒いので沢海ゲル欲しいので沢海さんに電話するが仕事があって来られないそうだ。
 普通の人は年末暇なわけがない。しかし沢海ゲルだけは来て欲しかった。暇人達は2日分のアルコール飛ばしと夜に備え薪拾い。
 ここで今回の宴会場について少々、昨年と違い手前側で行った。夏の大雨で道が崩れ奥に行けなくなってしまったのだ。おかげで流木が多く薪には困らないのだが。暇人たちはする事がないので日が落ちる時をじっと待つ。

午後3時、太陽は山の陰に入る。周りがまだ明るくても日が陰れば夜、夜になればもう飲むしかないではないか。だいたい日が陰ったらあっという間に5〜6℃温度が下がって寒い。暖をとるためにも焼酎お湯割りを飲む。
 本当の夜になってから常連で今回来なかったデイクに酔っぱらい電話をかける。最近にしては珍しく「昨日も今日も仕事だよっ!」だそうだ。家族でクリスマスはと聞くと「いつまでたっても嫁の来ねえ息子と、いつまでたっても嫁に行かねえ娘でやるわきゃねぇだろっ!」「こちらも男3人で苦しみますだよ」と応戦?し3日3晩焚き火とともにあった野宿宴会は終わるのだった。


          

記  地下鉄

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