バイクを転がすにはもってこいの状態だ。途中工事渋滞があったが無事に富士ＩＣをパス

富士宮駅を目指す。

　１１時富士宮駅到着、怪しい人はいねかーとさがすが見つからない。更に奥に進むと怪

しいセロー発見、税金杉本が待っていた。待つこと１時間さすが地下鉄前原、ダイヤ通り

１２時ちょうどに到着。更に１５分後、寺さん到着。今回はこれで打ち止め計４名の野宿

塾となった。沢海さんはと言うと仕事で来れないらしい。しばらく待って誰も来ないのを

見定めると昼食の買出しとなる。ジャンケンで勝った者が買出し、５００円まで飲物付と

言う条件。ジャンケンの結果、税金が買出しに行く事となり街中に消えていった。それか

らしばらくの間、税金は帰って来なかった。やっと目と鼻の先の、ケンタッキーの袋を抱

え帰ってきた。他の食べ物屋を探しに奥まで探していたが無かったとのこと。で、うちら

はケンタッキーのハンバーガとウーロン茶（計￥５２５円）を腹に収め行動を始める。　

　まずは林道に入る前に宴会の買出しとなり店になだれ込む。おばちゃんのけげんな顔を

尻目に怪しい人組は買出しを始め、納豆、卵１パック、ギョーザｅｔｓを買い、酒はウイ

スキー、日本酒、赤ワイン、焼酎、梅酒と買込み、店を後にした。そして４人組は富士川

沿いに上り身延線・井出の駅辺りから山に入る。

（もう、ここから何処を走ってるか解らない）

　山の中をウネウネ走りながら、１本目のダートに入る。所々ジャンプするのに丁度良い

ギャップがあるのだが、荷崩れが恐い私は舐める様に走る。すると後ろから税金のセロー

がギャップでピョンピョン跳んで、すぐ後ろまで来るのである。また寺さんと地下鉄は　

コーナーを曲がるたびに、ワープしているかのように私との距離が伸びていく。１ｋｍも

走らないうちにゲートに阻まれる。ここで一服タイムを取る。この先はぐるっと回って、

またここへ来る道と言う。ゲートは一見、鍵が掛かっている様に見えたが南京錠がロック

されてなく引掛けてあった。結局、戻って来た時に鍵が掛かっていたら困るのでＵターン

今日の宴会地へ行く事になった。また引返し別のダートに入ると、どんどん高度が上がっ

ていく、しばらく走ると雪が残ってる。「町は春でも山は冬」が頭の中で浮かぶ。こんな

所で雪中走行か！！。心の準備って物が・・。この時点でもう体はお地蔵さん状態、足を

バタバタさせて何とか雪の無い所までたどり着く。地下鉄と寺さんはまるで普通の道を走

るがごとく、どんどん進んでいくのである。税金はというと、リアをズリズリさせながら

も付いて来る。雪の無い所でダッシュしても寺さん達との差は広がるのである。山の日陰

部分に入るたびに雪が残ってる。そのたび足をバタバタ、もがきながら走る。スロットル

をラフに開けようものなら容赦なくリヤがズリズリ流れる。途中、寺さん達に待ってもら

いながらも何とか峠らしき所までたどりつ。この付近で１ボックスの車とすれ違う。林業

関係者らしく「何やってんだこいつら」という顔をしていた。峠から２ｋｍ進んだ所で今

日の野営地に着く、木材の切出し場の端を間借りすることになった。明日は日曜だから林

業関係の人は来ないだろうし、薪が沢山あると言う安易な発想であるが、翌日にあんな事

になるとは・・・。

　早々とテントを建て薪を集め宴会の準備をする。薪に火を付ける頃にはお天道様は西の

山に沈みお月さんが白く浮き出ていた。まずビールで乾杯、宴会に突入する。いつもの様

に料理が回り、酒が回る。体にもアルコールが回ってきた頃には１月の北海道宴会旅行の

話やら、金子氏の無線口調やらインターネットの話題が出てきた。寺崎組でパソコン通信

してる奴なんか自分くらいかと思っていたが結構やってる人がいることを今回確認した。

今回いつもの宴会とは違う所は、寺さんの知床旅情が出なかった。やっぱり強力最強メン

バーが居ないと、少し雰囲気が違うのである。酔いに任せ携帯で電話攻勢となる。大工庄

司とナース青木は都内で飲んでいるらしい。けしからんと言う話になり。まず電話番号を

知るため沢海さんに電話をする。仕事が終わり人を送って、こちらに向かうらしい。ナー

ス青木氏に電話を入れるが留守番電話なっていた。要件を述べ電話を切る。次に酔っ払い

金子氏に電話を入れる。「あのーマギーミレンコさんですか？」「なんじゃそりゃー」か

ら始まり今日は仕事で来れなかった事を告げられ。最後に「じゃ今回のレポート宜しく」

えっ、考えていなかった。今までレポート書いていないのは自分だけである。遅筆で表現

力の乏しい自分としては文章を読むのは好きでも書くのは苦手である。まあ〜やってみる

かと、楽天的になる。再度沢海さんに電話を入れる。いくらなんでも夜中に野宿地を探し

出すのは危険だし困難という判断で沢海さんは上野原に帰る事となった。夜も深まり月明

かりで富士山が幽かに浮き出してなかなか美しい。宴会は続き寺さんは９時頃撃沈、テン

トに戻る。うちらも１１頃にはテントに戻って寝袋の中に入り眠りに就いたのである。

　朝６時半、人の声とエンジンの音で起きる。まさかと思い外に這い出る。なんと日曜日

なのに林業関係の人たちが朝早く仕事しにやってきたのだ。作業場の端に間借りしている

うちらとしては場が悪い。そんな心配をよそに、寺さんは落着いて焚き火にあたってる。

聞いたら先手必勝。もう先に挨拶を済ましていたらしい。暫くするとこんどはハンターの

人たちが犬を連れて車でやってくる。この中の猟犬がワンワン騒がしい。私としては朝の

静かなまどろみを、楽しみたかったのだが・・・。林業関係の人の仕事を尻目にうちらは

焚き火を囲み朝食の用意を始める。そして温かい御飯にたまご入り納豆をぶちまけて食い

温かい味噌汁まで出ると言う朝食の王道をこなした。そこまでは良かったのだが、最後に

ギョウザが配給され少し食いすぎで、気持ち悪くなってしまった。少し落着いた所で朝の

お勤めを果し、撤収を開始する。テキパキと撤収をし、その地を後にした。この時もう既

に林業関係の人達仕事を終えたのかどこかに消えハンターの人達は犬と共に山へと消えた

後だった。怪しい４人組は富士川までまた戻り、川の向こう側の山を目指した。ダートに

入ってしばらくすると人が林の中に数人いる登山者か？いや、それにしては人数が多い自

衛隊か？。良く見ると椎茸畑があり、そこにマネキンが十体位、並んで立っているのであ

る。動物除けとはいえ心臓に悪い。気味の悪い人形に出迎えられ、更に奥に進む。すると

やはり雪が残っている。また昨日の様に足をバタバタさせながら進む。寺さんと地下鉄は

スイスイと先に行ってしまう悪戦苦闘しながらも先に進む。しばらく走るが先で寺さんが

待っていてくれた。ここで小休止となる。これ以上雪が深くなると危険なので引返す事と

なる。休んで暫く経つと、上のほうからエンジンの音がきこえて来る。バイクかと思った

その音の主はクロカン４駆だった。バイクだったら先に進むことが出来ると思ったが期待

外れであった。怪しい４人組はまた来た道を戻る事となる。下りの雪道は恐怖だ、その上

凍っている所がある。ラインどりとブレーキ操作をミスったら、即転倒に繋がるからだ。

ソロソロと凍っていない端の所を走って行く。また寺さんとの間が広がっていくのである

また富士川まで戻る。もう昼が近いので、富士川の河原まで降りて昼食となる。地下鉄の

出したラジオから、ＮＨＫの喉自慢が始まっていた。昼食を取りながら喉自慢を聞くのは

ちょっと合わないなと思いながらも私は味噌ラーメンをすする。いつもの様にいろいろな

食物が廻ってくる。昼食後は、皆でお昼寝。一息着いた所で、流れ解散となる。地下鉄は

寺さん宅で１泊その後、沢海宅に殴り込みをかけると、寺さんと一緒に早川方面に帰って

行った。私と税金は東名経由で帰る為に富士ICを目指した。

記　４５号　荷崩れ佐藤

このホームページの画像、文章等の無断転載を禁じます。

---

このページに関するお問い合わせは early@ja2.so-net.or.jpまで。

　トップへ・・